歩くパワースポット、湘南乃風 SHOCK EYEさんの強運の秘密【スペシャルインタビュー】

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歩くパワースポット、湘南乃風 SHOCK EYEさんの強運の秘密【スペシャルインタビュー】

[文] 講談社

SNSを活用したPR戦略もヒットの後押しに!

榎本 サイン本のお渡しと2ショット写真撮影をしたブックファースト新宿店でのイベントでは、1000人もの来場者がいらっしゃいました。妊婦さんに「お腹触って!」と言われたり、今度手術するという方のお話を聞いたり。どんな方にも「OK!」と答え、握手して写真を撮られていて、器の大きさを感じました。みなさんこの時の写真も待ち受け画面にして、SNSでたくさんアップしていましたね。

SHOCK EYE 僕らには「1000分の1」でも、その方にとっては「1分の1」。一瞬でも、疲れた顔なんか見せてはいけない、と思っていましたね。

榎本 今回の本は、SHOCK EYEさんご自身にもSNSで撮影風景や校了前の色校を発信していただきました。発売前に重版がかかったという情報も、さらに話題作りになりました。

SHOCK EYE 発売後に、講談社本館にこの本の懸垂幕をかけてもらった動画も、僕のインスタグラムでアップしたんですよね。芥川賞と直木賞のW受賞を祝う懸垂幕の後に、僕の本のがかかるというのも凄かったなぁ(笑)。

榎本 あの動画は再生回数が8万回にものぼりましたね。その後は、ファンや読者の方の“聖地”みたいになりました(笑)。そうした話題を聞きつけて取材してくださるメディアの方々が、みなさん笑顔で帰られていくんです。それもSHOCK EYEさんのお人柄とパワーなんですね。

SHOCK EYE まだまだ、多くの人に手に取っていただきたいんです。僕の本との出会いから、少しでもポジティブになっていただけるなら、そんな幸せなことはないですね。

ポジティブな姿勢が引き寄せている運


『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている小さな習慣』刊行への思いを語る

榎本 SHOCK EYEさんを取材する方がみなさん笑顔で帰っていくというお話をしましたけれど、インタビューをご一緒させていただくと、一つひとつの言葉の選び方が本当にポジティブ。絶対にネガティブなことを言わないんですよね。しかも、媒体ごとに毎回違う話をされていて、いつも思いやりの気持ちを感じます。SHOCK EYEさんのそういう姿勢も、きっと運を引き寄せているんだろうなぁと。

SHOCK EYE 今の状況って、宝くじに似てると考えているんです。宝くじに当たるのは運がいいという人もいるかもしれないけど、僕は宝くじに当たった人はそのお金の使い方で、それが不運になったり幸運になったりすると思っていて。今回僕が「歩くパワースポット」と言われたり、本を出させてもらったりしたことって、宝くじに当たったようなものですよね。ここから運のいい出来事にするのか、不運にするのかは、僕の歩み方にかかっているんじゃないかなと。だからそこは気をつけているというか、有頂天にはなれないんですよね。「宝くじ当たった! イエーイ! 家買う! 遊びまくる!」とはならない(笑)。

榎本 この本には、そういうSHOCK EYEさんの運を引き寄せる心構えみたいなものが詰まっていますよね。この間も取材で神社の撮影がありましたが、あいにくの土砂振りで。でも、SHOCK EYEさんは「いや、恵みの雨だね!」なんていうので、ロケ隊も「ああ良かった」って気持ちになって。そのあと良かったのは、悪天候だからと普段は入れないような本殿に入れていただいて撮影ができたことですよね。絵的にもすごく良くて、本当に貴重な体験でした。しかも、その日SHOCK EYEさんはちょっと胃の調子が悪くて、「お昼はうどんでもいいな」と話していたら……。

SHOCK EYE 普段はあまりうどんを食べたいと思わないんだけど、その日はそんな気分で。でも、スケジュール的にうどんは無理だろうなって話していたんですよね。そうしたら、事情を知らない宮司さんが「この裏に、『すべらんうどん』っていうのがありましてね。よかったら寄って行ってください」って。思わず「今、なんとおっしゃいました!?」と(笑)。

榎本 さすがSHOCK EYEさん、運のつかみ方が違うと思いました(笑)。しかもそのあとは大阪で講演会を行う予定だったから、「すべらんうどん」という名前も縁起がいいし……。SHOCK EYEさんとご一緒していると、いろんな方が「待ち受け画面にしてオリンピックのチケット当たりました!」というから、結構当たるんだなって思っていたんです。「そんなに当たらないよ!」って会社でツッコまれましたよ(笑)。

SHOCK EYE 人ってすごく損得で考えることがあるから、中には「この待ち受けにしたら本当にいいこと起こるの? 起こるならやるけど」なんていう人もいます。でもたぶん、その考え方は良くない。結局、「待ち受けにしてみよう」っていうのは、何かのときに一歩踏み出てみようって考える人なんだと思うんです。前に一歩踏み出すのってすごく勇気がいることだけど、小さなことでも踏み出す癖をつけると、その一歩一歩がいつの間にかすごく大きくなっている。柔軟体操と似てるのかな。最初から急に足をバーッと広げようとすれば、それはできないかもしれないけど、少しずつ少しずつ習慣を積み上げていくと、だんだん身体が柔らかくなってくる。僕もそうでした。神社のことも今はすごく詳しいですけど、もちろん最初からじゃない。ずーっと通ってたら、気づいたら詳しくなっていたという感じ。話していて、「あれ? 俺、詳しくない?」みたいな(笑)。

榎本 本当にお詳しいですよね。SHOCK EYEさんの監修で、全国の神社めぐりのアプリを作りたいなと思っているくらいです。SHOCK EYEさんは神社での作法も人一倍丁寧なんですけど、まずは由緒書きを読んで、「よっしゃ! 見どころは……」みたいな、どこか神社を楽しんでいるところがありますよね。取材で神社のお守りを15個くらい並べて説明していたときも、まるで男の子がワクワクしながらキン消しとかビックリマンシールを見せているような感じでした(笑)。

講談社
2019年8月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

講談社

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