『日本の色彩百科 明治・大正・昭和・平成』城一夫著

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日本の色彩百科

『日本の色彩百科』

著者
城一夫 [著]
出版社
青幻舎
ISBN
9784861527340
発売日
2019/05/31
価格
3,080円(税込)

『日本の色彩百科 明治・大正・昭和・平成』城一夫著

[レビュアー] 産経新聞社

 色彩研究の第一人者である著者が明治、大正、昭和、平成の時代を色彩をキーワードに概観。国内で流行した色やデザインをめぐる100のトピックスを紹介する。

 明治期は西洋を演出した「煉瓦(れんが)色」や、女学生ブームで袴(はかま)の「海老茶(えびちゃ)色」「紫色」などが流行。モダンと地味色が混在した大正期、戦時統制下で街全体が無彩色になった昭和前期を経て、色を左右する社会現象が相次いだ戦後、〈色彩革命〉の平成へとつながる。

 ファッション、芸術、建築、メディア、商品など、色で振り返る日本の近現代史。資料写真なども豊富で、世相、時代の息吹が伝わってくる。(青幻舎・2800円+税)

産経新聞
2019年8月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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