『読解! 「ドラえもん」講座』
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【気になる!】文庫 『読解!「ドラえもん」講座』
[レビュアー] 産経新聞社
□『読解!「ドラえもん」講座 世代・フェミニズム・国際政治・スクールカースト・郊外と家族』
「ドラえもん」が世に出て今年で50年。当初は小学館の学年誌に連載され、10年後にテレビでの放送が本格的に始まった。長い間、幅広い世代に親しまれ、もはや一漫画、一アニメを超えた「日本の縮図」と言っても過言ではない。
そんな「ドラえもん」を通じ、現代のさまざまなテーマを論じたのが本書。しずかちゃんにはフェミニズムを、ジャイアンとスネ夫には政治や外交を重ねた。いつ読んでも、不思議とその時代を象徴するテーマを見つけることができる。(中川右介著、文庫ぎんが堂・700円+税)