SNS時代、あふれる言葉に振り回されるなか、著者が〈心の砦に〉と薦めるのが、日本人の精神を伝える名言の数々だ。心が折れそうなとき、人付き合いに悩んだときなど状況別に、かみしめたい30の名言を紹介する。
名言の主は聖徳太子をはじめ、徳川家康、松尾芭蕉、吉田松陰、夏目漱石、山本五十六、井伏鱒二、金子みすゞ、水木しげる…。赤塚不二夫の「これでいいのだ」では、現状を肯定して前へ進むエネルギーをもらえる-など、著者ならではの解釈、考察も楽しい。
名言の考え方、自分の血肉とするためのアドバイスも胆に銘じたい。(アスコム・1400円+税)
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2019年9月1日 掲載
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