『ドラフト最下位』
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『ドラフト最下位』村瀬秀信著
[レビュアー] 産経新聞社
今年もプロ野球の新人選手選択会議、いわゆるドラフト会議が17日に開催される。話題の高校生投手を中心に、各球団の動向がファンの関心を集めているが、1位指名もいれば最下位でぎりぎりプロへの切符を手にする選手もいる。
「幕張の安打製造機」の異名で名球会入りを果たし、今季限りで引退となったロッテ・福浦和也選手も“最下位選手”だった。彼のように隠れた才能を開花させた者もいれば、苦労の末に夢破れた者、別の道で輝く者もいる。
16人の男たちに取材した本書は、勝負の世界の非情さと栄光、人生の奥深さを伝えてくれる。(KADOKAWA・1600円+税)