『軍艦無駄話』
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【気になる!】コミック 『軍艦無駄話』
[レビュアー] 産経新聞社
軍艦にまつわる古今東西のエピソードを描いたコミックエッセー。近代海軍において機関や艦砲、舵(かじ)、煙突などがどのように進化したのか。なぜ艦橋には「橋」の文字が使われるのか…など、興味深い雑学を知ることができる。
日露戦争が世界の軍艦史を塗り替えたといわれる理由や、英戦艦ドレッドノートの革新性なども紹介している。
著者は元サブマリナー(潜水艦乗り)。緻密な描写に加え、吹き出しなどの文字量の多さに読者は驚くだろう。「無駄話」と題名にあるが、こだわりとうんちくのある人が語る無駄話は、実に楽しいものだ。(黒井緑著、白泉社・780円+税)