『大丈夫、なるようになるから。 赤木春恵 ありのままを生きる』

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『大丈夫、なるようになるから。 赤木春恵 ありのままを生きる』

[レビュアー] 産経新聞社

 ドラマなどで活躍し、昨年11月、94歳で死去した女優、赤木春恵さんと、一人娘の野杁(のいり)泉さんが二人三脚で過ごした1500日の終活と介護の日々がつづられる。

 老い、終末期に向かうなか、家族に迷惑をかけまいとする母、在宅医療、介護施設入所など折々で葛藤に苦しむ娘。それぞれの思いと決断は、同様の立場で悩む人たちの力になるだろう。

 後半では、泉さんが癒やされ、タイトルにもなった「大丈夫、なるようになるから。」をはじめ、赤木さんが常々話していた心に響く言葉の数々を収録。今を生きる人たちの道しるべにもなりそうだ。(赤木春恵、野杁泉著/世界文化社・1300円+税)

産経新聞
2019年12月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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