『よちよち文藝部 世界文學篇』
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【気になる!】コミック 『よちよち文藝部 世界文學篇』久世番子著
[レビュアー] 産経新聞社
『罪と罰』(ドストエフスキー)などの名作を最後まで読み通せない「海外文学弱者」向けに、海外文学の魅力を紹介する漫画だ。
取り上げるのは『神曲』(ダンテ)や『怒りの葡萄(ぶどう)』(スタインベック)、『百年の孤独』(ガルシア・マルケス)など。実は突っ込みどころも満載な古典の魅力を、ユーモアたっぷりに紹介する。極めつけは『ドン・キホーテ』(セルバンテス)。ディスカウント大手「ドン・キホーテ」の店内ポップ風に紹介するなど、随所にちりばめられたネタの凝りように笑ってしまう。名作コンプレックスを和らげてくれる一冊。(文芸春秋・1000円+税)