【気になる!】文庫 『評伝 獅子文六 二つの昭和』牧村健一郎著

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評伝 獅子文六

『評伝 獅子文六』

著者
牧村 健一郎 [著]
出版社
筑摩書房
ジャンル
文学/文学総記
ISBN
9784480436399
発売日
2019/12/09
価格
858円(税込)

書籍情報:openBD

【気になる!】文庫 『評伝 獅子文六 二つの昭和』牧村健一郎著

[レビュアー] 産経新聞社

 〈戦前と戦後の昭和時代と並走した〉流行作家、獅子文六(1893~1969年)。NHK朝ドラにもなった『娘と私』や、『自由学校』『大番』など新聞、週刊誌連載で社会現象となり、映画化でヒットした作品も多い。そして近年、作品の復刊やドラマ化などが相次ぎ再ブームにも。

 個人主義で皮肉屋、無愛想だが、ユーモア精神と鋭い人間観察力の持ち主だった文六。本書は演劇人でもあったその生涯をたどり、時代の空気を写した作品をめぐるエピソードを紹介する。そこには<生々しい昭和>が立ち上り、いつまでも読んでいたくなった。(ちくま文庫・780円+税)

産経新聞
2020年1月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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