【今週の労務書】実践・新しい雇用社会と法 野川忍、水町勇一郎編

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実践・新しい雇用社会と法

『実践・新しい雇用社会と法』

著者
野川 忍 [編集]/水町 勇一郎 [編集]
出版社
有斐閣
ジャンル
社会科学/法律
ISBN
9784641243194
発売日
2019/10/28
価格
3,410円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【今週の労務書】実践・新しい雇用社会と法 野川忍、水町勇一郎編

[レビュアー] 労働新聞社

最先端な課題にも対応

 研究者など計14人が、雇用契約の締結から終了に至るまでのなかで実際に生じ得る問題について、主に判例を整理しつつ、実務上の留意点を示したのが本書。雇用社会の現場で、合理的で適切な問題解決の拠りどころとなる一冊といえる。

 目次をみて、抱えている課題の解決につながりそうな内容を探しやすい構成となっている。たとえばGPSを用いた労働者管理の適法性といった近年問題になり得る具体的な話題にも触れており、就業規則など業務命令の根拠となる規定が必要とした。

 東京大学の菅野和夫名誉教授など計3人が、働き方改革の評価や今後の展望を述べている巻末の鼎談も注目度が高い。働き方改革実現に向け、労使の話合いを通じて職場に合った方式を生み出すことの重要性などを訴えた。

労働新聞
令和2年1月20日第3241号掲載 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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