複数の病気をかかえ、数種類の薬を飲んでいる人は少なくない。しかし、薬の種類や数が増えると副作用の危険が高まり、6種類を超えると副作用が15%近くに跳ね上がることが分かっている。
東大病院老年病科長の著者は、高齢者では薬が効き過ぎたり、副作用が重症化したりする心配もあるという。
本書は、高血圧や糖尿病など症状別に薬の効果と副作用、減らす場合のポイントなどを解説。自己判断で薬を減らしてはいけないが、今飲んでいる薬を見直した方がいいのかなど、薬について医師に相談する前に読んでおきたい。(秋下雅弘著/アートデイズ・1300円+税)
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2020年3月1日 掲載
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