【児童書】『ムーミン谷のなかまたち リトルミイがやってきた』

レビュー

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徳間ムーミンアニメ絵本 ムーミン谷のなかまたち

『徳間ムーミンアニメ絵本 ムーミン谷のなかまたち』

著者
トーベ・ヤンソン [著]/当麻ゆか [訳]
出版社
徳間書店
ジャンル
文学/外国文学小説
ISBN
9784198650513
発売日
2020/02/14
価格
1,870円(税込)

書籍情報:openBD

【児童書】『ムーミン谷のなかまたち リトルミイがやってきた』

[レビュアー] 渡部圭介

■時代を超える思い

 フィンランドの作家であり画家のトーベ・ヤンソンが「ムーミン」を世に送り出してから、今年で75年。NHKのBS4Kで放送されているCGアニメ作品「ムーミン谷のなかまたち」から9話の物語と画像を収録したのがこの本だ。

 ムーミン谷の日常を描く物語は好奇心旺盛なムーミントロールをはじめ、口の悪いリトルミイや永遠の旅人、スナフキンといったおなじみのキャラが登場し、基本的にはかわいいし、ほのぼのとしている。

 一方、“かいぶつ退治”の物語「モランの夜」でスナフキンがつぶやく「ほんとうにおそろしいのは、おそれる心だ」といった言葉に、時代や言葉の違いを超えた、作者からのメッセージも感じるだろう。

 ムーミンといえば古いアニメ映像や絵本の記憶しかない大人にとって、精細で立体感あるキャラや景色のCG画像は驚きだ。マシュマロのような肌だと思っていたムーミンの全身は、細かい体毛に覆われていることを知った私のように、新たな発見があるかもしれない。(トーベ・ヤンソン原案、当麻ゆか訳/徳間書店・1700円+税)

産経新聞
2020年3月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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