【今週の労務書】賃上げ立国論 山田久著

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賃上げ立国論

『賃上げ立国論』

著者
山田 久 [著]
出版社
日本経済新聞出版社
ジャンル
社会科学/経済・財政・統計
ISBN
9784532358495
発売日
2020/02/14
価格
1,980円(税込)

書籍情報:openBD

【今週の労務書】賃上げ立国論 山田久著

[レビュアー] 労働新聞社

2%増と70歳現役めざす

 日本の賃金は、今や主要先進国より1~4割低い――。冒頭からそう指摘する著者は、企業の成長にとっても賃上げが必要だと強調する。雇用を維持して事業再編を先延ばしがちなわが国では、賃上げはむしろ生産性向上を促す面を持ち、事業構造改革を進めるうえで重要になるという。

 タイトルどおり本書のテーマは政策提言にあり、日本再生ビジョンとして独自の「生涯賃金3割増プラン」を示す。10年かけて70歳現役・持続的な賃上げ2%をめざすうえで、企業横断的なキャリア形成支援の仕組み、賃上げを誘導する第三者機関の設置などを求める。企業がとるべき方策も掘り下げており、付加価値生産性を引き上げるためには、日本型正社員=職種無限定・高技能タイプを減らし、職種限定・高技能タイプの比率を高めるべきなどと説いている。

労働新聞
令和2年3月23日第3250号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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