『図説 ヴィクトリア朝の子どもたち』奥田実紀、ちばかおり著

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図説 ヴィクトリア朝の子どもたち

『図説 ヴィクトリア朝の子どもたち』

著者
奥田 実紀 [著]/ちば かおり [著]
出版社
河出書房新社
ジャンル
社会科学/民族・風習
ISBN
9784309762890
発売日
2019/12/24
価格
2,090円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『図説 ヴィクトリア朝の子どもたち』奥田実紀、ちばかおり著

[レビュアー] 産経新聞社

 孤児の辛苦と成長を描いた『オリバー・ツイスト』や不朽のファンタジー『不思議の国のアリス』など、子供を生き生きと描いた英国文学の多くは、ヴィクトリア女王の治世(1837~1901年)に生まれている。

 中世の子供は「小さな大人」と見なされたが、18~19世紀になって、保護すべき無垢(むく)な存在とする“新しい子供観”が広まった。優れた児童文学も、こうした背景から生まれた。厳しい階級社会の中で、子供たちはどんな暮らしをしていたのか。彼らの食事や服装、教育や労働事情などから、当時の英国社会の光と影が見えてくる。(河出書房新社・1900円+税)

産経新聞
2020年3月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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