『基点としての戦後 政治思想史と現代』苅部直著

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基点としての戦後

『基点としての戦後』

著者
苅部 直 [著]
出版社
千倉書房
ジャンル
歴史・地理/日本歴史
ISBN
9784805111840
発売日
2020/02/25
価格
3,520円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『基点としての戦後 政治思想史と現代』苅部直著

[レビュアー] 産経新聞社

 日本古来の天皇のあり方と、「国民統合の象徴」という日本国憲法の位置づけはよく合致している。そう説いた倫理学者の和辻哲郎の思想を、彼の講義を受けた上皇陛下はどう発展させたのか−。

 現代日本の思想状況を考えるには、戦後70余年の思想史をたどるよりほかはない。憲法、天皇、国連中心主義、「右傾化」…。現在に直結する問題について、丸山眞男や高坂正堯ら戦後知識人の思索を参照しながら、精緻で鋭い読みがたおやかな文章で展開される。 日本政治思想史の第一人者として知られる著者の、ここ10年ほどの文章を集めた待望の論集。(千倉書房・3200円+税)

産経新聞
2020年4月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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