『徹夜の塊3 世界文学論』沼野充義著

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徹夜の塊3 世界文学論

『徹夜の塊3 世界文学論』

著者
沼野充義 [著]
出版社
作品社
ジャンル
文学/外国文学、その他
ISBN
9784861828010
発売日
2020/04/15
価格
5,720円(税込)

書籍情報:openBD

『徹夜の塊3 世界文学論』沼野充義著

[レビュアー] 産経新聞社

 世界文学の歴史と最前線を論じ続ける目利きが、雑誌などに発表してきた多彩な文章を一冊に編んだ。『亡命文学論』『ユートピア文学論』に続く3部作の完結編。

 村上春樹と文豪トルストイの意外な関係を読み解き、衰退の危機にあった小説というジャンルを再生させたガルシア=マルケスの功績に光を当てる。スキャンダルに揺れるノーベル文学賞の傾向や問題点も指摘する。

 世界文学とは「読み手が世界にどう関わるか」をおのずと明らかにする、と著者。時代によって作品の読み方は揺れ動き、更新される。そんな文学のダイナミズムを味わえる。(作品社・5200円+税)

産経新聞
2020年4月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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