『徒然草』で「よき友」とする「ものくるる友」に納得し、「酒を好む人」を「友とするにわろきもの」とすることには反対−。
「博覧強記の教養人」の著者が、古今東西の偉人らの名言などを通じて人づき合いの極意を考察する。「悪口について」「時間を守る」「言葉づかい」など人づき合いの要諦から「父親」「ガールフレンド」とのつき合い方まで。
本書を「内的自叙伝」と位置付けるように、著者自身の経験、本音が随所に登場し、ニヤリとさせる。昭和30年代の週刊誌連載をまとめた昭和の大ベストセラーだが、今も色あせない。(河盛好蔵著、新潮文庫・550円+税)
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2020年4月26日 掲載
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