江戸時代に起源をもち、「三越呉服店」による1905年の「デパートメントストア宣言」が始まりとされる日本の百貨店。「モノを売る」「流行をつくりだす」「サービスを提供する」という3つの特徴を生かし、近代小売業のトップとして隆盛を極めてきた。
この間、さまざまな業態との差別化、競合を経ながら販売不振、業界再編、閉店ラッシュも。そして今、デジタル化の波にどう立ち向かうかが課題だ。
本書は、百貨店の歴史をつぶさに追い、「一〇〇年来の大変革期」にあるという業界の「生き残りへの海図」をさぐる。(梅咲恵司著、イースト新書・860円+税)
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2020年4月26日 掲載
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