老後破産が確実な人は意外に多い。フリーで働くためのお金の超基本

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ゼロからわかる!フリーランスと自営業のためのお金の超基本

『ゼロからわかる!フリーランスと自営業のためのお金の超基本』

著者
横山光昭 [著]
出版社
アスコム
ジャンル
社会科学/社会
ISBN
9784776210788
発売日
2020/04/20
価格
1,430円(税込)

書籍情報:openBD

老後破産が確実な人は意外に多い。フリーで働くためのお金の超基本

[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)

□毎月、お金の管理をしている

□売上と所得の違いを説明できる

□国民年金保険料を払っている

□国民健康保険料を払っている

□確定申告は青色でやっている

□生活費1年分以上の貯金がある

(5ページより)

ゼロからわかる! フリーランス、自営業のためのお金の超基本』(横山光昭 著、アスコム)の著者によれば、この6つがフリーランス、自営業の人にとっての「お金の超基本」かつ「大切な指針」だそう。

しかし、こうしたお金の管理を続けるのは大変なことでもあります。

事実、家計再生コンサルタントとして数多くのフリーランス、自営業の人の相談に乗ってきたという著者は、じぶんのお金を管理できていない多くの人を見てきたのだそうです。

そこで本書では、フリーランス、自営業の方々が、できるだけ手間や時間をかけずにお金を管理し、お金を貯め、お金を増やし、いざというときや老後のための資金をつくることができる方法をまとめているわけです。

きょうは第1章「フリーランス、自営業のためのお金の超基本」のなかから、上記「超基本」中の「毎月、お金の管理をしている」に焦点を当ててみたいと思います。

「老後破産が確実な人」は意外に多い

お金を管理する人は… 前向き。毎日の生活を楽しんでいる。 不安がない。
お金を管理しない人は… イライラし、憂鬱になりがち。 お金がないと不安になる。

(以上、27ページより)

フリーランス、自営業の人が、なによりも先にまずやるべきことは「お金を管理すること」。

具体的には「自分の収入と支出をしっかり把握し、“なににいくら使うか”をコントロールすること」だといいます。

「そのくらい把握している」「無駄遣いなんてしていない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの事例を見てきた著者によると、「収支を正確に把握できていない人」「自分でも気づかないところで、たくさん無駄遣いをしている人」はとても多いのだとか。

その証拠に、現代の日本には私たちがイメージしている以上に「老後破産」確実な人がいるのだそうです。

かつては十分な収入が得られていた時期もあったのに、50~60代になったとき、貯金がまったくなかったり、借金を抱えていたり、というフリーランス、自営業者は少なくないというのです。

もちろん理由もさまざまでしょうが、きわめて多いのは「お金の管理がきちんとできておらず、ついお金を使ってしまった」というケース。

だからこそ著者は、「お金を管理すること」の重要性をしっかり認識してほしいと訴えているのです。

それができるかどうかで、これからの生活、これからの人生が大きく変わるから。(26ページより)

フリーランス、自営業の人の悩み

とはいっても、「毎月いくらお金が入ってきているか」「いくら使っているか」をしっかりと把握するのはなかなか困難。

著者のところへ相談に訪れるフリーランス、自営業の方も、「お金の入るタイミングも金額もバラバラだし、いつ、なにに使うかは仕事にもよるし、面倒なのでとくにお金の管理はしていない」と口にするのだとか。

たしかに入金ひとつとっても、フリーランス、自営業の人は、会社員のように毎月決まった額が決まった日に入金されるわけではありません。

月ごとに入金額が違ったり、取引先ごとに入金日が違ったりするわけです。

したがって、お金の管理を「面倒くさい」と感じてしまうのも仕方のないことだともいえます。

また、「月々の収入が安定しない」「収入が増えていかない」というのがフリーランス、自営業の人の最大の悩み。たまたま多いときもあれば、少ないときもあるということ。

しかも昨今の新型コロナウイルスがそうであるように、社会経済になんらかの問題が発生したりすると、すぐに発注が減ってダメージを受けたりもします。

ましてや体調を崩して働けなくなっても、サラリーマンのように休業補償が出るわけでもなく、当然のことながら昇給もありません。

むしろ、年齢を重ねるほど仕事が減り、収入が減っていくというケースのほうが多いはず。

多くのフリーランス、自営業の人がお金の管理をしておらず、「お金の管理が面倒」だと考えてしまう背景には、「将来の見通しが立たない」「収支をきっちり計算すると、現状や将来への危機感や不安が強くなりそうで怖い」といった思いや悩みも強くあるように感じると著者はいいます。

しかし、お金の管理をするのは、別に老後のためではなく、不安な気持ちになるためでもないそうです。

なんのためにお金を管理するのかといえば、究極的には「毎日を楽しく生きるため」。お金を管理するかしないかで、これからの生活や生き方が大きく変わるということです。(29ページより)

それぞれの特徴は?

著者はここで、「お金を管理していない人」と「お金を管理している人」、それぞれの特徴を比較しています。

そのなかから、「お金の使い方」を抜き出してみましょう。

お金を管理していない人の特徴

[お金の使い方]

・「売上=使えるお金」と思い、使ってしまう

・「今日ぐらいいいか」とお金を使いすぎる

・ムダな買い物が多く、お金が残らない

・本当に欲しいものが買えない

・買い物でストレスを発散している

・年齢の割に貯金が少ない

・借金がある

(33ページより抜粋)

お金を管理している人の特徴

[お金の使い方]

・支出の優先順位がついている

・急な出費にあわてず、余裕がある

・財布のひもがかたい。節約をしている

・本当に欲しいものだけにお金を使う

・買ったものを大切にする

・毎月の貯金をしっかりする。小額でもためられる

(34ページより抜粋)

お金を管理できるようになると、どんなことにもきちんと優先順位がつけられるようになり、「自分にとって本当に必要なもの」「自分にとって本当に大切なもの」がわかるようになるといいます。

その結果、お金の使い方だけでなく、性格やものの考え方、生活スタイルも変わり、さまざまな不安や焦りから解放され、自分に自信が持てるようになるわけです。(31ページより)

時間の自由が効き、やりたい仕事をできる可能性も高く、人間関係のストレスに悩む必要もないのがフリーランス、自営業の強み。

しかしその一方、金銭面に関する不安や悩みを抱えることになる可能性が高いのも事実。だからこそ本書を参考にしながら、よりリスクの少ない生き方を実現したいところです。

Photo: 印南敦史

Source: アスコム

メディアジーン lifehacker
2020年5月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

メディアジーン

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