『最新版 東大のクールな地理』
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【気になる!】新書 『最新版 東大のクールな地理』
[レビュアー] 産経新聞社
新型コロナウイルスの問題は、遠くで起きたことがすぐに「人類全体の問題」になるグローバル化の負の側面も痛感させたと大手予備校講師の著者はみる。そして、こうした時代を生きるため世界情勢を理解するのに最適なのが東京大学「地理」の入試問題だという。
本書では、実際の入試問題を通して世界情勢のとらえ方を指南。たとえば昨年出題の「中国とタイからの訪日旅行者が増加している理由」には、アジアの所得階層の変化や日本の政策などを踏まえた解答を導く。大人の教養を深める“教材”としても読み応えがある。(伊藤彰芳著、青春新書プレイブックス・1090円+税)