『ひとの住処(すみか)1964−2020』隈研吾著

レビュー

2
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ひとの住処

『ひとの住処』

著者
隈 研吾 [著]
出版社
新潮社
ジャンル
工学工業/建築
ISBN
9784106108488
発売日
2020/02/15
価格
814円(税込)

書籍情報:openBD

『ひとの住処(すみか)1964−2020』隈研吾著

[レビュアー] 産経新聞社

 1964年東京五輪で丹下健三の国立代々木競技場に衝撃を受け、建築家を志した少年は、2020年東京五輪のための新国立競技場の設計に携わることに−。2つのオリンピックを補助線にして著者の個人史をたどると同時に、日本社会の変遷、人間と建築の関係を巨視的に捉えたスリリングな一冊だ。

 モダニズム建築に疑問を抱き、サハラ砂漠の集落調査を敢行した学生時代。独立するもバブル崩壊で仕事がなく、地方で経験を積んだ雌伏の時代。紆余(うよ)曲折の半生を振り返りつつ、産業資本主義から金融資本主義への転換と、そのひずみの中で、建築はどうあるべきかを語る。(新潮新書・740円+税)

産経新聞
2020年5月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加