「美し、をかし、和名由来の江戸鳥図鑑」企画/アートディレクション 田島一彦、監修 大橋弘一

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美し、をかし、和名由来の江戸鳥図鑑

『美し、をかし、和名由来の江戸鳥図鑑』

著者
田島一彦 [著]/大橋弘一 [監修]
出版社
パイインターナショナル
ISBN
9784756253217
発売日
2020/03/18
価格
3,080円(税込)

書籍情報:openBD

「美し、をかし、和名由来の江戸鳥図鑑」企画/アートディレクション 田島一彦、監修 大橋弘一

[レビュアー] 飯間浩明(国語辞典編纂者)

 江戸後期の旗本で本草画家の毛利梅園は、多数の動植物、菌類などの図譜を残しています。本書は鳥図鑑に当たる『梅園禽譜(ばいえんきんぷ)』から86点を選び、日・英語の解説をつけたものです。

 筆致は細密で、生き生きしていて、ユーモラスでさえある。描かれた鳥はスズメやニワトリからトキやライチョウまでさまざま。おなじみの鳥が多く、ゆっくり眺めて楽しめます。

 たとえば、バンという黒っぽい水鳥。私は国語辞典の説明を書くために観察したことがあります。やけに大きな黄色い脚であがいて水上を進むのです。本書でもバンの脚はしっかり大きく描かれています。顔の描写は少し不気味で、首も実物より長いと思う。作者の主観も入っているのかな、なんて想像してみたり。

 昨年刊行の『美し、をかし、和名由来の江戸花図鑑』は岩崎灌園(いわさきかんえん)による図譜。こちらもいかが。(パイ インターナショナル、2800円)

読売新聞
2020年6月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

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