【児童書】『テラと7人の賢者 “ナゾとき”コンピュータのおはなし』

レビュー

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テラと7人の賢者

『テラと7人の賢者』

著者
兼宗 進 [監修]/Tim Bell [著]/倉島 一幸 [イラスト]/白井 詩沙香 [監修]
出版社
学研プラス
ジャンル
工学工業/電子通信
ISBN
9784052046537
発売日
2017/06/27
価格
1,650円(税込)

書籍情報:openBD

【児童書】『テラと7人の賢者 “ナゾとき”コンピュータのおはなし』

[レビュアー] 渡部圭介

■AIだって作れる

 本書はコンピューターの世界に迷い込んだ「テラ」が、「ビット」とともに、次々と現れる「賢者」から出されるさまざまな課題に挑むロールプレーイングゲームのような本だが、内容は意外と深い。

 例えば「はい」と「いいえ」しか答えない賢者「ケッテイギ」。示された8枚の絵から、できるだけ少なく効率的な質問をぶつけて「答え」を導き出すという課題が出るが、3つの質問で絞れるとか。実際に「決定木」はプログラミングでは昔も今もある概念であり技法で、2択しかないのも二進法のコンピューターの基本原理だ。

 機械類が苦手な人は遠慮してしまう本かもしれないが、考え方を知ってしまうと、プログラムは意外とシンプルな思考で組み立てられることを知るだろう。

 つまり、工夫と知恵しだいで何でもできるのがプログラミングで、難しい宿題を手伝ってくれるAI(人工知能)だって作れる。仕事に追われる大人たちも、プログラムを書いてみたくなる…かも。(兼宗進、白井詩沙香 監修 Tim Bell協力、倉島一幸 絵/学研プラス・1500円+税)

 渡部圭介

産経新聞
2020年7月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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