【気になる!】新書『街場の親子論 父と娘の困難なものがたり』

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街場の親子論

『街場の親子論』

著者
内田 樹 [著]/内田 るん [著]
出版社
中央公論新社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784121506900
発売日
2020/06/09
価格
990円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】新書『街場の親子論 父と娘の困難なものがたり』

[レビュアー] 産経新聞社

 思想家の父と詩人の娘、「自分のことを人に伝えるのが下手」で、「微妙に噛(か)み合ってない」2人の約1年にわたる往復書簡集。

 娘が幼少期に離婚し、直後は「瀕死(ひんし)の子犬」のようだった父と2人暮らしで育った娘。書簡では、その喜怒哀楽の日々に父の青春時代や娘のスナックアルバイト話も登場。映画、音楽、脳科学、経済、日本人論などさまざまな話題を通じ、親子の形に思いをはせる。

 「どういう人たちが読むんでしょう」と父がつぶやく本書。私は、娘と、こんなやりとりができたらいいと思いながら読みました。(内田樹、内田るん著、中公新書ラクレ・900円+税)

産経新聞
2020年7月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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