名句の一部を変えて意味や味わいの変化を楽しむ言葉遊び「ギャ句゛」。本書では俳人で人気の著者らが正岡子規の句を原句とした作品を募集し、選句、星付けしたものを紹介している。
例えば、<陽炎や七年前の顔見ゆる>の原句が、音の並びを変えるアナグラム変換の技で<陽炎や七年前の由美かおる>に、<鶯(うぐいす)やとなりつたひに梅の花>はアルファベット変換で<鶯やとなりTSUTAYAに梅の花>にといった具合。
季語、原句、用語の解説などもあり、笑いながら俳句に親しめる。(夏井いつき著、光文社新書・880円+税)
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2020年7月19日 掲載
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