『バッグをザックに持ち替えて』
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【気になる!】文庫『バッグをザックに持ち替えて』
[レビュアー] 産経新聞社
作家で軽井沢在住の著者が、50代で始めた登山。山では「リーダー」と呼ぶ夫らのスパルタ指導も受けながら半年かけて地元の浅間山(2568メートル)山頂に立ち、「達成感と満足感と充実感」の感動を味わう。
つらく苦しく、「身の竦(すく)む経験」もしながら山を通じての出会い、四季折々の景色、そして「下山後の呑み会」と山登りの魅力にはまっていく。その後、穂高縦走、八ケ岳、谷川岳、富士山、ついには標高5000メートル超のエベレスト街道に挑むまでに。
読みながら何度も山に思いをはせた。帯の「唯川式登山のススメ」に納得-。(唯川恵著、光文社文庫・600円+税)