【気になる!】新書 『公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動』

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【気になる!】新書 『公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動』

[レビュアー] 産経新聞社

 2001年、成田空港で北朝鮮の金正男氏が不法入国しようとした事件をめぐり、事前に情報を入手し、世界の情報機関を刮目(かつもく)させたのが公安調査庁だった。

 法務省の外局で逮捕権、強制捜査権もなく予算・人員も限られ、かつては「最小、最弱のインテリジェンス(情報)機関」ともいわれた。だが、数々の重大事件の影で存在感を増し、新型コロナウイルス禍での役割に期待もされている。

 知られざる組織の歴史や実態、手掛けた事件、存在意義などにインテリジェンスの両巨匠が切り込む。(手嶋龍一、佐藤優著、中公新書ラクレ・840円+税)

産経新聞
2020年8月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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