ある病院に勤める女性3人組が、心霊スポットである山奥の廃病院探訪を計画したことから奇妙な現象が始まる。探訪当日、彼女たちを待ち受けたものは…。
「稲川淳二の怪談グランプリ」優勝など、「怪談和尚」の異名を持つ著者が実話ベースの怪奇話に説法を織り交ぜた人気シリーズの第3弾。
思わず背筋がゾクッとなる話が盛りだくさん。ただ怖いだけでなく、説法により現象の意味や真理などを考えるきっかけにもなる。「ひとりぼっちと思っていても、仏さまが一緒。人生を投げ出さずに生きて」のメッセージも納得だ。(三木大雲著、文春文庫・650円+税)
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2020年8月23日 掲載
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