『檀流クッキング入門日記』
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【気になる!】文庫『檀流クッキング入門日記』
[レビュアー] 産経新聞社
料理好きで、男の手料理のバイブルともいわれる『檀流クッキング』の著書もあった作家、檀一雄。その長男と10代で結婚した著者は「チチ(義父)」の料理に身近で接し、「『食べる』ということから生まれてくるいろいろな楽しみを知りました」と振り返る。
本書は「檀流クッキングスクールの生徒」である著者が、檀家の台所風景や、チチから学んだ料理のコツ、食材、調理道具との格闘の日々などをつづったエッセー。その筆致は料理同様、粋で痛快。単行本が出た40年以上前と現在をつなぐ「中公文庫版のためのあとがき」も味わい深い。(檀晴子著、中公文庫・820円+税)