物語の舞台は、伝統的な街並みが残る岡山県倉敷市のお茶問屋兼カフェ。店主の友恵おばあちゃんは店のお客や、2階のギャラリーでイベントを行う個性的な面々にも親しまれている。
夫や娘夫婦、2人の孫、看板猫の茶々にも囲まれ、穏やかな日々を送っているが、店に飾ってある一枚の絵には、友恵おばあちゃんにまつわる秘密が隠されていた。先の大戦前後、ある幼なじみ夫婦をめぐる悲しい物語が明かされる。
涙がこみ上げながらも、温かさに包まれる作品。(ねこまき〈ミューズワーク〉企画・プロデュース、志賀内泰弘原作、八朔漫画、ワニブックス・1150円+税)
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2020年10月11日 掲載
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