女性誌「CREA」で連載され、好評を博した作家同士の対談企画が一冊の本にまとまった。手がけたのは、ライターとして数多くの作家インタビューを重ねてきた瀧井朝世さん。46組の豪華な顔ぶれが、読書や創作への思いをざっくばらんに語り合う。
組み合わせの妙が本書の読みどころ。例えば伊坂幸太郎さんが小説を書き始めたきっかけが島田荘司さんの本だったことが明かされるなど、興味深い逸話が満載だ。
作家たちの豊かな読書体験に触れて、読みたい本がどんどん増えそう。会話に登場した作家名と作品名の索引があるのもうれしい。(文芸春秋・1650円+税)
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2020年10月18日 掲載
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