『愛する日本人へ 日本と台湾の梯となった巨人の遺言』
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『愛する日本人へ 日本と台湾の梯(かけはし)となった巨人の遺言』李登輝著、門田隆将監修
[レビュアー] 産経新聞社
「多くの犠牲者たちを弔う気持ちに、台湾人と日本人の区別はないのです」。7月に97歳で死去した台湾元総統、李登輝氏が靖国神社参拝について語った心情だ。
監修者の門田隆将は李氏の著書や講演記録などから88にのぼる珠玉の発言を選び、その真意に迫る解説を、ひとつひとつ書いた。
中国や韓国が何を言おうと自らが日本人であったことを隠しはしない。日本人として戦ったことを誇りにした、と李氏を評した。
哲人政治家が日本人に遺(のこ)したもの、伝えたかったメッセージはなにか。ときに厳しい叱咤(しった)の言葉も交えながら、訴えかけてくる。(宝島社・1600円+税)