「華麗なる『バレエ・リュス』と舞台芸術の世界」 解説・監修:海野弘

レビュー

7
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華麗なる「バレエ・リュス」と舞台芸術の世界

『華麗なる「バレエ・リュス」と舞台芸術の世界』

著者
海野弘 [著]
出版社
パイインターナショナル
ISBN
9784756251954
発売日
2020/08/24
価格
1,540円(税込)

書籍情報:openBD

「華麗なる『バレエ・リュス』と舞台芸術の世界」 解説・監修:海野弘

[レビュアー] 通崎睦美(木琴奏者)

 「バレエ・リュス」とは、1909年パリに現れたロシア・バレエ団のこと。ピカソやストラヴィンスキー、ニジンスキーなど才能溢(あふ)れるアーティストが、不思議な魅力を持つロシアの興行主・ディアギレフに引き寄せられるように集まり、ヨーロッパをセンセーションの渦に巻き込んだ。

 本書では、ロシア世紀末に遡るバレエ・リュスの源泉から説き起こし、20年にわたる活動とその後の展開を概観。バレエの各作品を網羅的に案内しながら、衣装デザイン、舞台装置、制作中のエピソードなどを盛り込む。

 彼らはトウ・シューズでつま先立ちせず、自由に踊る。上のデザイン画のように斬新な衣装も印象的。初演時の興奮が感じられるカラフルな図版と読み応えのある解説、全462ページでこの価格はとても嬉(うれ)しい。本書を読み「火の鳥」や「春の祭典」を聴く、あるいは演奏すると、きっと新たな発見があるだろう。(パイ インターナショナル、3800円)

読売新聞
2020年11月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

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