『たちどまって考える』
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【気になる!】新書『たちどまって考える』
[レビュアー] 産経新聞社
新型コロナウイルスによって停滞した社会。世界を飛び回る漫画家の著者も、日本に長期間滞在を余儀なくされた。その中で見えてきた景色をつづる。
人との距離の近さ、マスクに対する考えの違い…。日本とイタリアのパンデミック事情を比較、それぞれの歴史や文化を振り返る。
他者と過ごす時間が減った今は、「自分」を知る機会にちょうどいい。知識や教養を深めることは、視野を広げ、生きる力をたくましくすることだと言う。
パンデミックから何を生み出せるのか。日本社会の在り方やこれからの生き方を考えさせられる。(ヤマザキマリ著、中公新書ラクレ・840円+税)