「私の肩書は2匹の広報です」演歌歌手・藤あや子 引き取った保護猫が大人気に

インタビュー

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マルとオレオと藤あや子

『マルとオレオと藤あや子』

著者
藤 あや子 [著]
出版社
世界文化社
ジャンル
芸術・生活/写真・工芸
ISBN
9784418202249
発売日
2020/12/16
価格
1,540円(税込)

書籍情報:openBD

『マルとオレオと藤あや子』刊行記念インタビュー

[文] 世界文化社

撮影/藤あや子

演歌歌手として、多くのファンを持つ藤あや子さん。ここ1年半ほどは、「“マルオレ”のママ」としても、テレビ出演や雑誌の取材が殺到している。“マルオレ”とは、藤さんが飼っている2匹の猫、マルとオレオのこと。Twitterやブログにアップしたマルオレの写真と、思わず“くすっ”と笑ってしまう藤さんのコメントが絶妙で、世代を超えて大人気。このたびマルオレのファースト写真集『マルとオレオと藤あや子』が発売されたことを記念し、藤あや子さんにお話を聞いた。

――藤さんの愛猫「マルオレ」ちゃんが大人気ですね。

2019年7月にマルとオレオをわが家に迎え、Twitterやブログでご紹介したところ、私の歌を知らない若い人たちが“マルオレちゃんのママ”だと慕ってくださったり、「いつも見てます、マルオレちゃん」とお声がけしてくださって、思ってもみないことでした。ですから、私のいまの肩書きは、演歌歌手 兼 マルオレの広報・マネージャーなんです(笑)。

――マルオレを飼い始めたきっかけは?

大阪に住む義母が、もともと保護猫の里親になっていて、そこにお腹の大きな野良猫ちゃんがごはんをもらいにやってきました。このまま外で出産しても仔猫の命が危険だと思った義母は、とっさの判断でおうちに保護し、その3日後に4匹がぶじに生まれました。そのうちの2匹が、マルとオレオです。

――いきなり2匹飼うことになったんですね。

義母から生まれたばかりの4匹の写真が送られてきて、小さなオスの黒猫(マル)にひと目ぼれした私に、義母が「どうせなら飼ったら? 猫は2匹一緒がいいわよ」と声をかけてくれ、おとなしくてやさしそうなメス(オレオ)と一緒に東京に迎えました。小さい頃から猫を飼っていて、もともと猫が大好きなので、心配はまったくありませんでした。

――写真を見ていると、2匹はまるで性格が違いますね。

お姉ちゃんのオレオはしっかり者で、マイペース。優雅で非の打ち所のないべっぴんさんです。一方、弟のマルはとても人見知りで、ビビリ。宅配便やお掃除業者が来ると、すぐにソファの下に隠れて、怖がって出てきません。でも普段はおちゃめで甘えん坊。この本でも、その性格がよくわかる写真をたくさんご紹介しています。

撮影/藤あや子

――写真からも、とても伝わってきます(笑)。

オレオは目がまん丸で、お鼻がハート型。ポージングもいつも決まっていて、どこか色っぽくて魅力的。まるで女優さんの佇まいです。しかも体にきれいに“黒猫の柄”が入っている奇跡の猫なんです。発見したときは、衝撃でした!マルは黒猫ですが、髭と眉が白くてまた可愛い! いつもとぼけていて、寝相もまるでおじさんみたいですし、自分のこと人間だと思ってるでしょ!というぐらい、人間らしいポーズをするんです。

――しかも、写真はすべて藤あや子さんの撮影!

いつもはスマートフォンで撮影することが多いのですが、ちゃんと撮影したいと思って一眼レフも買いました。

――そんな2匹は、とっても仲良しきょうだいですね。

マルは4匹のきょうだいで最後に生まれてきた末っ子だから、何をするにも遅くて、オレオに比べて身体能力もいまひとつ。そんなマルが悪さをしても、けなげなオレオは許しています。一方でマルは「ボクがオレちゃんを守る!」という男らしい一面もみせたり、オレオに腕まくらしてグルーミングしてあげたり、やさしい男の子。2人はぴったりのパートナーです。

――マルオレちゃんのお話をする藤さんは、とても幸せそう表情ですね。

2人が愛おしくて、いてくれるだけで毎日がハッピー。とても癒されています。

――藤さんのあふれるほどの愛情が、猫にも伝わっている?

愛情は、たくさん注いでいますね(笑)。2019年の7月にわが家に来てからは、仕事が終わると早くマルオレに会いたくて、着替えずにお衣装のまま、業界一の速さで帰宅するようになりました。着物やドレスのまま、マルオレちゃんをぎゅーっと抱きしめています。

撮影/藤あや子

――マルオレちゃんのことを2匹ではなく、“2人”と表現なさいますね。

私、マルオレちゃんを“猫扱い”していないんです。人間同士のつもりで、普通にしゃべりかけていて、反応がなくても話しかけたり、「いい子だねー」と声をかけてコミュニケーションをとっています。たぶん2人は私の言葉や行動を理解していると思います。

――stay home中の思い出はありますか。

オンラインヨガ中に、シャバーサナ(仰向けで体を動かさずに休むポーズ。別名しかばねのポーズ)の状態をキープしていたら、私がしばらく動かないので2人が心配して、「起きて!起きて!」みたいな感じでミャーミャー鳴いてお腹に乗ってきて……、ますます可愛いくなりました。

――Twitterやブログ、Instagramを頻繁に更新されていますが、もともとSNSは得意だったのでしょうか。

まったくダメでした! でも皆さまにもマルオレの写真を見て笑顔になっていただけるかな? 幸せな気持ちを味わっていただけたら嬉しいわ、という思いで更新しています。皆さまから嬉しいお言葉や、「自分では飼えないけどSNSを見て自分が飼っている気になる」といった共感の声をたくさんいただくようになり、こちらも幸せな気持ちでいっぱいです。

――2019年7月にマルオレが藤あや子宅に来てから約1年半。いかがですか?

SNSをマメに更新したり、猫グッズを集めたり、自分が驚くほど変わりました。何より生活がマルオレちゃん中心になって、とても充実した濃い時間をすごしています。オレオは、生まれてすぐは正直“ブサイク”ちゃんだったのが、伸びしろがあったようで、ビューティー度がぐんぐん増して美人さんに。その成長のギャップもおもしろいです。

――動物の保護愛護活動も行っていらっしゃいます。

撮影/藤あや子

保護猫のマルオレちゃんを飼って、多くの幸せをいただきました。でも、あのとき義母が母猫を保護していなければマルとオレオに出会えていなかったわけですから、本当に感謝しています。その義母は今年4月に他界しました。私はマルオレを義母の形見のように思って、大切に育てているんです。

――そういった思いから、行動に移されたわけですね。

同じように一つでも多くの命、尊い命を守り、愛情たっぷりで育ててくれる飼い主に出会えますように、という思いが募り、2019年に「マルオレチャリティー募金箱」と「チャリティーカレンダー」を作りました。カレンダーは今年も作り、利益の全額を動物愛護団体様に寄付させていただいております。

――マルオレちゃんの写真集もその一端を担うものになりますね。

そうなんです。マルとオレオの愛らしい姿をお伝えすることで、保護猫への関心が高まったり、保護してみたいと思うかたが一人でも増えることで、微力ながら、動物愛護のお役に立てると嬉しいです。またこの本の売上の一部を出版社が動物愛護団体様に寄付すると聞いております。ぜひ皆さまにご覧いただき、少しでも幸せな気分になっていただけますよう願っております。

世界文化社
2020年12月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

世界文化社

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