【児童書】『インディゴをさがして』 色を操る少女の物語

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インディゴをさがして

『インディゴをさがして』

著者
クララ キヨコ・クマガイ [著]/早川 敦子 [訳]/横須賀 香 [イラスト]
出版社
小学館
ジャンル
文学/外国文学、その他
ISBN
9784092893061
発売日
2020/11/04
価格
1,650円(税込)

書籍情報:openBD

【児童書】『インディゴをさがして』 色を操る少女の物語

[レビュアー] 横山由紀子

 世界は、あらゆる色で満ちている。太陽光、青い海、山の緑、鉱物や植物から取り出した人工の色など、色彩についての関心を呼び起こす物語だ。

 昔、小さな村にインディゴという名の少女が住んでいた。色を操る特殊な能力を持っており、家々の壁に色を塗り、織物を染め上げ、殺風景だった村をカラフルに彩った。たちまち村人は明るい笑顔になり、病気から回復した人もいたほどだ。

 インディゴの色は、顔料や染料からは作れない特殊なもので、商人たちはそれをほしがった。「色をつかまえる者」と呼ばれ、有名になったインディゴ。噂を聞き付けた国王は、永遠の命をもたらす色を探すように命じる。果たしてインディゴは、それを見つけることができるのだろうか…。

 日本、アイルランド、カナダにルーツを持つ作者が、染織家、志村ふくみさんの作品世界にインスピレーションを受けて創作。青空に夕焼け、緑の木々に鮮やかな花々など、色彩豊かな作画も魅力的だ。(クララ・キヨコ・クマガイ作 早川敦子 訳、横須賀香 絵/小学館・1500円+税)

 横山由紀子

産経新聞
2021年1月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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