農家の「食」をテーマにしたコミックエッセー。東京で働いていた著者は、結婚を機に妻の実家がある岩手県に引っ越し、農家暮らしを送ることになる。慣れない農作業に悪戦苦闘しながらも、種まきや田植え、稲刈りなど米作りを一通り経験する著者。季節の流れを全身で感じる暮らしぶりは、都市部在住者には特に響くものがあるだろう。
新米の卵かけご飯、井戸で冷やしたスイカ、自家製のお餅とあんこ、近所で採れたふきのとうの天ぷら。登場する「農家ならではのごちそう」はどれもおいしそうで、新年早々おなかがすいてくる…。(パウロタスク著、幻冬舎・1300円+税)
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2021年1月10日 掲載
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