【気になる!】文庫『昭和十八年 幻の箱根駅伝 ゴールは靖国、そして戦地へ』

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昭和十八年 幻の箱根駅伝 ゴールは靖国、そして戦地へ

『昭和十八年 幻の箱根駅伝 ゴールは靖国、そして戦地へ』

著者
澤宮 優 [著]
出版社
集英社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784087441932
発売日
2020/12/18
価格
660円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】文庫『昭和十八年 幻の箱根駅伝 ゴールは靖国、そして戦地へ』

[レビュアー] 産経新聞社

 長い歴史を誇り、多くのドラマを生んできた箱根駅伝に「幻の」と形容される大会があった。戦時色が強まり昭和15年の大会後中断されたが、学生たちが学徒出陣を控え、「死ぬ前に、箱根路を走りたい」と企画した18年の22回大会だ。

 名称もコースも異なる同大会はいかに行われ、選手たちは何を思ったか。関係者の証言、資料から迫り、克明に再現した「歴史に残るデッドヒート」には手に汗握る。文庫化で、戦時下と現在のコロナ禍を重ね合わせた著者は、「どんなときでも道は開かれる」と改めて思いを込めている。(澤宮優著、集英社文庫・600円+税)

産経新聞
2021年1月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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