『東京脱出論』藻谷浩介、寺本英仁著
[レビュアー] 産経新聞社
東京に住まないと絶対に手に入らないものって、何かありますか? コロナ禍に加え、高い家賃、地震、リストラ、孤独…。リスクの多い東京など大都市に住み続ける意味を問いかける。
『里山資本主義』などの著書もある地域エコノミストと、食を通じたまちおこしを仕掛け、定住人口増加を果たした島根県邑南(おおなん)町の“スーパー公務員”が語り合う。
今は、田舎のほうが暮らしに誇りを持てる世の中と、「ビレッジプライド」をうたい、アフターコロナを幸せに暮らす場所、仕事、生き方論を提案。「自分を変える」ための背中を押してくれる。(ブックマン社・1500円+税)