街の中華料理店に魅了された30代男性が、日本各地で独特の進化を遂げた中華料理を食べ歩く漫画。著者は以前チャーハンなど定番の品を頼んでいたが、今では「定番ではないメニュー」を求めて地方遠征を敢行。各地の「中華うどん」や大阪の「あんかけカツ丼」、福岡の「ダル麺」(ちゃんぽん麺に中華丼の具を乗せた料理)などを食べまくり、独特のメニュー誕生の経緯を深掘りする。
からあげを出す京都のラーメン店が多い理由など、独自の考察も興味深い。食欲と飲酒欲を揺さぶる、これぞ味わい深い一冊。(スタンド・ブックス・1600円+税)
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2021年1月31日 掲載
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