読売新聞「シングルスタイル」編集長は、独身・ひとり暮らしのページをつくっています。 森川暁子編著

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

読売新聞「シングルスタイル」編集長は、独身・ひとり暮らしのページをつくっています。

『読売新聞「シングルスタイル」編集長は、独身・ひとり暮らしのページをつくっています。』

著者
森川 暁子 [著、編集]
出版社
中央公論新社
ジャンル
社会科学/社会
ISBN
9784120053580
発売日
2020/12/09
価格
1,650円(税込)

書籍情報:openBD

読売新聞「シングルスタイル」編集長は、独身・ひとり暮らしのページをつくっています。 森川暁子編著

[レビュアー] 木内昇(作家)

 多様性が叫ばれ、生涯未婚率も年々高くなる昨今、長く独身でいることはさほど特異ではなくなった。が、暮らしの上で、ひとりゆえの不都合が山とあるのもまた事実。

 たとえば、病気になったら誰を頼る? 災害に遭ったら孤立するのでは? 身近なところだと、年末年始はどう過ごす? 正月に必ず海外へ出奔する友人曰(いわ)く、「実家に帰ると、肩身が狭い」。うぅ、同感。

 シングルとひと口に言っても、選んでひとりを満喫する人もあれば、結婚願望はあるのにご縁がなかった人も。伴侶との離婚や死別、子供がいても頼れないなど、事情はまちまち。そうした幾多の声をすくいあげつつ、婚活事情や住まい、コロナ禍での自粛生活、人生の仕舞い方に至るまで「こんな方法もありますよ」と、けっして押し付けがましくなく教えてくれる本書。のみならず、ひとり遊びやひとりご飯など、単身ゆえの自由な楽しみ方も満載だ。

 自身も独身という著者の文章は、機知に富んだユーモアと、他者の生き方への敬意に満ちている。その柔軟な視点に救われた。謹んで人生の指南書にさせていただきます。(中央公論新社、1500円)

読売新聞
2021年1月31日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

  • このエントリーをはてなブックマークに追加