『栄一 ～渋沢栄一伝～』
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［レビュアー］ 産経新聞社
新一万円札の「顔」となる実業家、渋沢栄一の生涯を描く伝記漫画。武蔵国の農家に生まれた渋沢は、農民が武士から理不尽に扱われることに疑問を抱き、倒幕運動に参加するため京へ向かう。そこで運命的な出会いを果たしたのが一橋慶喜だった。尊王攘夷の志士から一転、後の１５代将軍に仕えることになるなど、劇的な展開を見せる。
その渋沢が主人公となるＮＨＫ大河ドラマ「青天を衝（つ）け」が始まったばかり。成し遂げた功績が多すぎて、その全容をつかみづらい渋沢だが、気軽にすらすらと読める本作は、その人となりを知るためにうってつけだ。（町田翠著、小学館・５９１円＋税）
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2021年2月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
