【児童書】『いえがあるっていいね』パトリシア・ヘガティ文、ブリッタ・テッケントラップ絵、木坂涼訳

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【児童書】『いえがあるっていいね』パトリシア・ヘガティ文、ブリッタ・テッケントラップ絵、木坂涼訳

[レビュアー] 産経新聞社

 〈ふゆの あいだ ねむっていた くまの おやこが おきてきたよ〉

 洞穴から外に出たこぐまは、森のいろいろな生き物と、それぞれの家を知る。木から木へと走り回るリス、川ではビーバー、地面の下にはうさぎ、そして鳥たちの家も。どんなとき、どんなところにもゆっくり、ゆったり、くつろげる家がある。

 詩情豊かな絵と、さまざまに切り抜かれた穴あきの仕掛けでページをめくるのが楽しい。ステイホームの今こそ、読んで味わいたい。〈いえが あるって いいね〉と。(ひさかたチャイルド・1500円+税)

産経新聞
2021年2月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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