「時間割」をつくると人生の悩みが減る、4つの理由

レビュー

5
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すぐ動けない人のための時間割仕事術

『すぐ動けない人のための時間割仕事術』

著者
藤井孝一 [著]
出版社
朝日新聞出版
ジャンル
社会科学/経営
ISBN
9784022517494
発売日
2021/02/05
価格
1,540円(税込)

書籍情報:openBD

「時間割」をつくると人生の悩みが減る、4つの理由

[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)

「忙しすぎて、なにから手をつけたらいいのかわからない」

「やることはたくさんあるのに、あれこれ考えすぎて動かず、多くの時間をムダにしたことがある」

「『やりたいこと』『やるべきこと』をする時間がない」

「将来のことを考えている余裕がない」

こうした悩みを抱えている人たちに共通するのは「時間をものにできていない」、すなわち時間を主体的にマネジメントできていないということ。

経営コンサルタントである『すぐ動けない人のための時間割仕事術』(藤井孝一 著、朝日新聞出版)の著者は、そう指摘しています。

大切なのは、他人の都合に合わせて、自分の時間を使わないことなのだとも。

お金を貯めるためには、家計簿をつけたり、予算を立てたりすると思います。同じように、時間も自分ペースでしっかり組み立てて、管理することです。

つまり、家計簿をつけるように、時間割をつくることを覚えておきましょう。

それが将来的には、自分の時間をたっぷり持ち、「好きなことを、好きな人と、好きなときに、好きな場所で、好きなだけする」幸せな人生へとつながります。(「まえがき」より)。

本書ではこうした考え方に基づき、「どうやったら仕事の生産性を上げ、余った時間を自由な人生の実現に振り向けられるか」。

そして、「好きなことを、好きな人と、好きなときに、好きな場所で、好きなだけする」人生を実現できるか、その方法論が述べられているわけです。

第1章「なぜ、あなたはいつも時間がないのか?」のなかから、「その悩み、時間割が解決します」に焦点を当ててみましょう。

時間割をつくると悩みが少なくなる理由

著者はここで、「時間割があると、悩みが少なくなる」と主張しています。その理由は、次の4つ。

1. 自分の暮らしを自分でデザインできる

時間割は、自分にとって理想的な1日の過ごし方を自分でイメージしてつくるもの。

「こんな1日にしよう」「こんな人生を送ろう」というように理想型をイメージし、それを具体的に形にしたものが時間割だということ。

それにしたがって過ごすことで、“他人のためではない自分のための時間”を過ごせるようになるわけです。

時間割は、なりたい自分になるための「予定表」。そのため自分の暮らしを自分でデザインすることができ、他人に振り回される悩みも解消できるということです。(68ページより)

2. 行動する前にいちいち考えずにすむ

“計画を立てても、行動できない”という悩みを解決してくれるのがこれ。

人が行動できないのは、まず「なにをするか」から考えようとするから。そのたび、「どうしよう」「面倒だ」という感情にとらわれてしまう方もいるかもしれません。

そうやって考えてしまうと、すぐに行動に移すことは難しくなります。物事が進まず、ますます考え込み、悩みが深くなってしまうという負のスパイラルに落ち込んでしまうわけです。

しかし考えずに進めば、悩むことなく、さっさと行動に移すことができ、物事の処理が進むもの。

時間割をつくれば、行動のたびに考えなくてすむようになり、即行動できるようになるのです。

そのいい例として、著者は自身のウォーキングの習慣について触れています。

もう、かれこれ20年は続けていると聞くと「そんなことはできそうにないなぁ」と思われるかもしれませんが、そんなことはないのだそうです。

私の時間割には朝6時になったら「ウォーキングをする」と書いてあります。そう決まっているから歩きはじめるだけです。

毎日出かける前に、その意味や効果を考えたりしません。まして、自分が偉いかどうかなど、考えたこともありません。

そんなことをいちいち考えていたら、こんなに長く続かなかったと思います。(70〜71ページより)

決めてあるからこそ、6時になったらなにも考えずに着替え、家を出て、なにも悩まずに歩きはじめるだけだということ。

「そうするからこそ続けられる」ということで、これはウォーキング以外のことにも当てはまるでしょう。(69ページより)

3. やる気や感情に左右されない

これはそのまま、著者のウォーキングに当てはまるようです。毎朝6時からはじめるように時間割に組み込まれているため、朝6時になったら、自動的にウォーキングをはじめるだけ。ロボットのようにプログラミングされているため、感情に左右されずにすむというわけです。

感情に依拠するモチベーションややる気は、平気で上がったり下がったりするもの。やる気にはムラがあるので、徐々に下降線を辿り、やがてなくなってしまうのは当然の話。

そこで落ち込んだりしないためには、モチベーションが高まっていて、「やるぞ」と決めたときにこそ、「やるべきこと」を決めることが大切。

さらに「いつ」「どれだけやるか」を決め、それを時間割に入れ込んでしまう。そうやって、自分にプログラミングしてしまえば、苦しいとかつらいとか考えることもなく、何年でも自動的に続けられるということです。(71ページより)

4. 抜けやムラやムダがなくなる

時間割をつくることは、時間をデザインすること。自分がなにをいつやるべきかを計画すること。

その際、抜けやムラ、ムダが排除できるそうです。

たとえば、支払いや納税の予定などはあらかじめ決まっているものが多いものです。

これを時間割に組み込みます。原稿の締め切りなども決まった時点で時間割に組み込んでしまいます。(73〜74ページより)

同じように、ニュースを見る時間も決めておけば、同じニュースを1日に3回も見ることはなくなり、いままで以上に時間を有効に使えるようになるでしょう。

つまり、さまざまな場面において不要な部分を削除できるということです。(73ページより)

自由で幸せな人生を実現するとは、なんとも難しそう。もしかしたら、そのように思われるかもしれません。

しかし、時間割を活用すれば、それは難しいことではないと著者は断言しています。時間を有効活用するためにも、参考にしてみてはいかがでしょうか?

Source: 朝日新聞出版

Photo: 印南敦史

メディアジーン lifehacker
2021年3月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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