『鳥獣戯画のヒミツ』宮川禎一著

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鳥獣戯画のヒミツ

『鳥獣戯画のヒミツ』

著者
宮川禎一 [著]
出版社
淡交社
ジャンル
芸術・生活/芸術総記
ISBN
9784473044570
発売日
2021/02/09
価格
1,870円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『鳥獣戯画のヒミツ』宮川禎一著

[レビュアー] 産経新聞社

 京都・高山寺に伝わった国宝「鳥獣人物戯画絵巻」-いわゆる鳥獣戯画全4巻のうち甲巻といえば、相撲をとるカエルとウサギなど、いきいきとした筆遣いによる愛嬌(あいきょう)たっぷりの動物たちが思い浮かぶ。漫画やアニメのルーツともいわれる絵巻だが、何のために描かれたのか、どんな意味があるのかは謎に包まれてきた。

 東アジアの考古学を専門とする著者ならではの解釈が、新鮮で面白い。「月が舞台」「『大唐西域記』にヒントあり」「明恵(みょうえ)上人の真意」という3つの観点から、絵巻に込められた明恵上人の仏教へのあつい信仰心などを読み解いてゆく。(淡交社・1870円)

産経新聞
2021年4月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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