『アンメット ーある脳外科医の日記ー(1)』
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【気になる!】コミック『アンメット-ある脳外科医の日記-(1)』
[レビュアー] 産経新聞社
脳外科医が主人公の医療漫画。空気は読まないがすご腕の30代男性医師、三瓶(さんぺい)は、脳内血腫や脳梗塞などで倒れた患者の命を救う。
ただし、三瓶が〈本当に大変なのはこれからです〉と語るように、手術後の後遺症の描写が作品の肝である。半身不随となり、家も仕事も危機にひんする男性。失語症を抱え、婚約者との意思疎通もままならない女性…。三瓶は後遺症に苦しむ患者や家族に対し、適切なアドバイスを送り続ける。単行本の帯に記された「脳外科医が診(み)るのは、患者の“脳”ではなく“人生”」という言葉がいい。(子鹿ゆずる原作、大槻閑人漫画、講談社・715円)