<東北の本棚>難解なイメージを覆す

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法学を学ぶのはなぜ?

『法学を学ぶのはなぜ?』

著者
森田 果 [著]
出版社
有斐閣
ジャンル
社会科学/法律
ISBN
9784641126206
発売日
2020/11/02
価格
1,540円(税込)

書籍情報:openBD

<東北の本棚>難解なイメージを覆す

[レビュアー] 河北新報

 大学の法学部受験者数が減少し、「つぶしがきくのは法学部」と言われる時代ではなくなった。理屈っぽくて難解。内向き。司法試験を目指さないなら将来役に立ちそうにない…。そのようなイメージが先行しているからではないか?
 本書執筆のきっかけに、関係者たちのそんな現場感覚があったという。イメージを覆すべく、本書は出版された。
 「法学を学ぶことは、本当に役に立つのだろうか? 『向き不向き』はあるのだろうか? 法学を学ぶことによって、どんないいこと(悪いこと)があるのだろか?」。冒頭から読者を引き込む。
 法学とはどんな学問、目的で、法はどのように作られ、運用、変化していくのかといった体系的な基礎知識を説明した入門書だ。筆者が示す「法」とは、社会全般のルールを含めた「法ルール」。「法学は、『ことばを使って』社会をコントロールしていくための技術」と指摘する。
 「法学を学ぶのはなぜ?」「私がこれを学ぶ理由 先輩からの10のメッセージ」の2章立て。法学専門家の経験談はそれぞれに興味深い。
 著者は東北大法学部教授。最初に考えた本のタイトルは、「ボーっと法学部に行ってしまわないための法学入門」だったという。(相)
   ◇
 有斐閣03(3264)1314=1540円。

河北新報
2021年4月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

河北新報社

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