コロナ禍で迎えた新年度。地方への移住が話題になる一方で“新生活”を楽しみに上京する人たちもいるだろう。東京が江戸であった時代も人口増加をみると、似たような話があったかもしれない。
その江戸にタイムスリップし、生活に必要なことを博物館学芸員などを経験したノンフィクション作家が指南する。まずは住むところから。賃貸の長屋探しとはいつの世も同じか。粗末な長屋でも安い賃料で住まわせる、社会事業のような慣習があったという。
住居が決まれば、家財購入、職探しにトラブル対策…。現代と比較して読むと新たな発見もありそうだ。(旬報社・1650円)

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2021年4月25日 掲載
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