【児童書】『みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし』湯浅正太作、石井聖岳絵

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし

『みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし』

著者
湯浅正太 [著]/石井聖岳 [イラスト]
出版社
日本図書センター
ISBN
9784284204934
発売日
2021/02/26
価格
1,760円(税込)

書籍情報:openBD

【児童書】『みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし』湯浅正太作、石井聖岳絵

[レビュアー] 三保谷浩輝

 ■「きょうだい児」にエール

 「おとうとはむかしから ちょっとヘンだった」。ジタバタ走って転んでばかり、みんなが踊っていても困った顔をしてじっとしている、おしゃべりはつっかえるし、文字はグニャグニャ、やることはいつもおそく…。弟のことは好きだけど、見ていると何だか悲しくなる。

 だが、ある日、校庭で友達にいじわるされていた弟がボクに言った一言が胸に迫った。「みんなとおなじくできないよ」-。そしてボクは思う。弟のことをもっとわかりたい、と。

 障がいのある兄弟姉妹がいる「きょうだい児」をテーマに、自身もきょうだい児で小児科医の作者が実体験をもとに作った絵本。作者も弟を恥ずかしく思い、そんな自分を責めたこともあるというが、弟から多くのことを教わったとも。

 作者は悩めるきょうだい児を支援したいとサポート活動を続けており、本書もその一環。本書に込められた「キミはひとりじゃないよ」のメッセージに励まされた子供たちからの反響が続々届いているという。(日本図書センター・1760円)

 三保谷浩輝

産経新聞
2021年4月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加