セミのツクツクボウシは「蜻蛉日記」ではクツクツボウシだった▽五十音図にはなぜ四十五音しか示されないか▽「ホレタハレタ」の「ハレタ」とは▽東京語で「高利貸」は「アイス」…。
現在使われている日本語はどのような歴史、経緯をたどって今に至ったか-。今昔の書物、名作、文豪のエピソードなどをもとに日本語の奥深さに迫る。
「語の意味とかたち」「辞書をよむ」「音に耳をすます」「ことばであそぶ」など9ジャンルとクイズ形式の100項目。「言語をよく考えて丁寧に使う」ための知識・教養が楽しく得られるはずだ。(今野真二著、河出新書・946円)
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2021年5月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです